
気づくと、家にバナナがある。
ない日は、ほとんどない。
最近、家のバナナの消費量がとんでもない。
果物売り場では、
安くて、身近で、いつもそこにいる。
正直、
「バナナぁ?」と
特別喜ばれる存在でもないと思っていた。
勝手にそんなレッテルを貼っていた。
子どもが生まれて、見え方が変わった。
皮をむくだけで食べられる。
刃物はいらない。
柔らかくて、こぼれにくい。
気づけば、手に取る回数が一番多い。
栄養もあるらしい。
完全栄養食と呼ばれることもあるそうだ。
さらに言えば、
お勤め品として少し黒くなったバナナの方が、
甘くておいしい。
前に出ることはないけれど、
いつも支えている存在。
立場が変わると、
人も、果物も、
ちゃんと評価が変わる。
バナナを見て、
そんなことを思った。


