わが家の神家電①

世の中には便利な家電があふれている。

「これひとつで暮らしが変わる」と聞いて連れて帰ったものの、気づけば棚の上で静かに場所だけ取っている家電もある。

便利そう、という言葉は案外あてにならない。

だが、なかには本当に頭が上がらないやつもいる。

わが家でいちばん偉いのは、全自動洗濯機だ。

洗って、回して、乾かす。

何事もなかった顔で、きちんと仕上げてくる。

私はボタンを押し、一度だけ中をのぞき込み、なぜか少しうなずくだけである。

ほぼ立ち会いだ。

昔の人が見たら、きっと未来の道具だと思うだろう。

「できたらいいな」は、もう脱衣所に置いてある。

洗って、乾かすところまではきた。

そのうち、たたんで、しまうところまでやるのだろうか。

そうなったら、私は何を担当すればいいのか。

家事がなくなる未来を、

なぜか少しだけ、心配している。